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  1. 宅地開発の進んだ現代では状況が一変しているケースもありますが、 「字 (あざ) 」 (小字) は、自然災害や地質、土壌などに由来したものが多く、危険を避けるための知恵として古くから伝えられた地名のこともあります。ただし、伝えられる途中で読みが変わってしまったり、当て字で別の意味合いを持つようになってしまった例もあるので注意が必要です。

    例えば、水気の多い湿地では 「フケ」 (沮決・泓・深) 、起伏のあるエリア内の低湿地では 「ヤチ」 (谷地・谷津) 、河川の支流に沿った低地では 「エダ」 (江田・枝) などといった具合です。また、地すべりや山崩れを起こしたことの土地には、ガレクエヌケホキハガカキサルツエなど。河川の氾濫や堤防の決壊などの水害に見舞われた土地には、オシキリママカケカワウチアクツなどの文字が様々な漢字を当てて表記されています。

    「大字」 は比較的広い範囲ですから、その中に要注意文字があったとしても、個々の土地には当てはまらないことが多くあります。その一方で 「小字」 はピンポイントでの土地情報を含んでいることが多いのです。つまり 「字」 が無視された現在の地名で考えても全く意味はありません。 「自由が丘」 や 「美しが丘」 だから大丈夫なんて即断はいけません!